車内アクセサリーやドライブレコーダーを固定する際、車内に傷をつけることなく付けられると人気になっているのが両面テープです。ただ、人気になってはいるものの「すぐに剥がれてしまう」という声があるのも事実です。
ここでは、両面テープが剥がれてしまう原因や、剥がれないコツを紹介するので、車内装飾をするときの参考にしてみてください。
車に両面テープを使うと剥がれる原因
カーパーツショップなどに行くと、「強力!」「絶対剥がれない」などとうたっている両面テープがたくさん売られています。しかし、キャッチコピーとは違い、すぐに剥がれる、時間の経過によって剥がれてしまうという経験を持っている方は少なくありません。
では、強力でどこでも使える両面テープがなぜ剥がれてしまうのか、原因を見ていきましょう。
下地処理ができていない
一番の原因となるのが、テープを貼る部分の下地処理不足です。
貼る部分に汚れが付いていたり、皮脂など油汚れが付きっぱなしのままテープを貼ってしまうと、糊が面にくっつかない状態になるため剥がれてしまいます。
特にやってしまいがちなのが、貼る部分に指を置いて目印にしてしまうことです。
貼る直前に指の脂が付くと粘着力がいちじるしく低下し、すぐに剥がれてしまうので、専用の脱脂クリーナーなどを使ってしっかり汚れを拭き取ることが重要です。
貼り付ける面に適していないテープを使っている
両面テープと一口に言っても、ポリプロピレンなどフラットな面に適しているもの、凸凹の面に適しているものなどいろいろなタイプがあります。
当然ですが、細かい凸凹がある面に、フラットな面に適しているテープを使うとくっつきません。
気温の影響
糊は、気温が低いと粘着性も低くなり、気温が高ければ粘着性も高くなるという性質を持っています。
そのため、秋や冬など気温が低い季節に、車内を暖めないまま両面テープを付けた場合ははがれやすくなります。
一方、真夏で高音の車内であれば、糊もすぐに溶けて凸凹面でもしっかりくっつきやすくなるのです。つまり、テープを貼り付けたときの気温のせいで剥がれてしまっている可能性もあるので、秋冬に作業をした場合は気温が原因と考えられます。
両面テープが剥がれないようにするコツ
両面テープが剥がれないようにするには、前述した「剥がれる原因」を取り除くことがポイントになります。ただし、両面テープの選び方や貼り方にもコツがあります。
しっかり下地処理をしている、強力なテープを使っている、寒くない状態で貼っているという場合でも剥がれてしまう方は、紹介するコツも参考にしてみましょう。
家庭用の両面テープを使わない
ネットで両面テープを検索すると、透明で目立たず、粘着力も強力な家庭用のものがヒットすることがあります。こういった商品の実用例では、包丁や台所用洗剤など重たいものに使っていたり、リモコンを貼り付けたりしているので耐久性が高く汎用性もあると思ってしまう方も多いかもしれません。
しかし、家庭用の商品というのは基本的に耐久性が低く、糊跡などが残らないように作られています。
また、家の中の気温は車内温度のような高低差はないので、家庭用のものは車内使用に適していないため、必ず車専用のものを使うようにしましょう。
糊をしっかり馴染ませる
両面テープは、貼り付けた直後はしっかりくっついているように感じます。
しかし、実際は糊が定着していないため、貼った面にしっかり馴染ませなくてはいけません。
テープの種類にもよりますが、一般的には貼り付けてから数時間は何も取り付けず、貼った面に糊が馴染むまで放置しておく必要があります。
貼ってすぐにアクセサリーなどを取り付けてしまうと、重量によって糊が少しずつ剥がれてしまうので、糊と面を馴染ませることを意識しましょう。
貼り付けた後に動かす
凸凹面に貼り付ける場合、それに適した両面テープを使うのが基本ですが、貼り付ける際にもコツがあります。
そのコツとは、貼った後にテープを上下左右に小さく動かすというものです。
細かく動かすことで、凸凹の隙間部分に粘着テープが馴染むので剥がれにくくなります。
特に、スマホの台など重量があるものや、頻繁に取り外しをするものなどに使う場合は、貼り付けた後に凸凹に押し込むようなイメージで動かして、密着性を高めましょう。
両面テープの汚れは車内クリーニングをすればOK!
強力で貼る面に合った両面テープを使えば、穴を開けるなど車内に傷をつけることなく、車内アクセサリーやドライブレコーダーを装着できます。
傷をつけてしまうと、車を売るときの査定額がぐっと下がってしまうので、車内装飾をする場合には、剥がれないコツをしっかり押さえて両面テープを活用しましょう。
ただ、中には両面テープの糊の汚れが気になる方もいるかもしれません。糊の汚れを取る際に車内を傷つけてしまうこともあります。しかし、このような汚れは車内クリーニングで簡単に落とせるので、安心して両面テープを使って下さい。