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車のエアコンが効いたり効かなかったりするときの対処法

掲載日:2021.11.18 木曜日

車のエアコンが効いたり効かなかったりする、というのは何らかの不具合が起きている証拠です。不具合を放置すると、真夏の暑い日に冷房が効かない、真冬に暖房が効かないという状況になるため、体調にも悪影響を与えてしまいます。

ここでは、エアコンが効いたり効かなかったりする原因や応急処置的な対処法、修理する場合の費用について紹介します。

車のエアコンが効いたり効かなかったりするときの対処法

車のエアコンが効かなくなる原因

車のエアコンが効かなくなる原因はいろいろあるため、プロに点検をしてもらわなければ正確な原因というのは分かりません。
しかし、症状によってある程度の特定をすることは可能です。
原因が分からないと修理費用の算出もできないので、まずは原因を把握しましょう。

ぬるい風が出るのはエアコンガス不足

エアコンを入れても生ぬるい風しか出てこない場合は、エアコンガスが減少もしくは漏れていることが考えられます。

冷たい風は、エアコンガスが循環することで作られているので、エアコンガスが不足しているとただの送風状態になります。
エアコンガスの不足は、エアコンが効かない原因の中でもっとも多いので、早めに補充をしましょう。また、不足しているだけでなく、内部のパーツの破損によるガス漏れの可能性もあるため点検をしてもらうことをおすすめします。

電気系統のトラブルがある場合はバッテリーの電力不足

エアコンが効かないだけでなく、ライトやウインカーなど電気系統にもトラブルがある場合は、バッテリーの電力不足によってエアコンがつかない可能性があります。

エアコンの冷たい風を作る工程には、コンプレッサークラッチやコンデンサーファンなど電力を必要とする部品も関わっています。そのため、バッテリーの電力が不足しているとエアコンの作動に必要な部品が動かなくなるので、冷風が出なくなってしまうのです。

風自体が弱い場合はエアコンフィルターの詰まり

風自体は冷たくても、風量が弱いというのは、エアコンフィルターの詰まりが原因かもしれません。

エアコンフィルターは、エアコンから出る空気の汚れを少しでも少なくするためのパーツです。そのため、エアコンフィルターを定期的に綺麗にしないと、目詰まりを起こしてしまい風が通りにくくなってしまいます。
エアコンフィルターは1年もしくは走行距離10,000kmが交換目安となっているので、適切なタイミングで交換しましょう。

エアコンが効いたり効かなかったりするのはコンプレッサーリレーの故障

エアコンが効いたり効かなかったりするのであれば、コンプレッサーリレーが故障している可能性があります。

エアコンを動かすバッテリーとマグネットクラッチには、コンプレッサーリレーがスイッチとなって電流を流す仕組みになっています。
スイッチが故障をすると、電流が流れたり流れなかったりするため、エアコンの作動に不具合が起こるのです。

車のエアコンが不調になったときの対処法

冬であれば、毛布やダウンコートなどで寒さを凌ぐことができますが、暑い日にエアコンが効かなくなるとどうにもできません。
とは言え、夏場のエアコン故障は熱中症のリスクを高めるので、応急処置としての対処法を紹介します。

日陰に車を止める

どんな状況であっても、エアコンが効かない場合は日陰に車を止めることを優先しましょう。
立体駐車場であれば、駐車場内の空気も冷えていて車内の熱気を抑えられるので、近くにないか探してみましょう。
何もない場合は、大きな公園の駐車場や街路樹のある幹線道路など、日陰がありそうなところを探してみてください。

氷や保冷剤を購入する

今は、コンビニやスーパー、サービスエリアでも氷が購入できますし、季節によっては保冷剤も売っています。
車内を冷やすことはできませんが、首元やおでこに充てることで熱中症を防げるので、特に小さい子どもや高齢者が乗車している場合は、早めに購入しておくことをおすすめします。

窓を開けて車内の空気を循環させる

走行中であれば、窓を開けて空気を循環させることで暑さを軽減できます。
ただし、全開にすると外の熱気が入ってきてしまうので、循環させる開け方を覚えておきましょう。
運転席の窓を10cm、運転席の対角にある後部座席の窓を5cm開けてください。
対角上で窓の開け方を変えることで、空気の圧力に差が出るため、たくさんの空気が入ってくるので車内の熱気が放出されやすくなります。

車のエアコンの不調はすぐに点検してもらおう

車のエアコンが完全に効かなくなれば、点検に出すしかありませんが、効いたり効かなかったりという状態ではわざわざ診てもらうのも面倒という方もいるかもしれません。
エアコンガス不足やバッテリー不足が原因であれば、多少放置しても問題ありませんが、内部の機器やパーツの故障の場合は、他の箇所へ不具合が広がる可能性があります。

また、エアコンが効かないと季節によっては熱中症を引き起こすこともあるので、放置するのはNGです。
少しでも車のエアコンの不調が気になる場合は、大きなトラブルになる前に自動車分解整備認定工場である当社にご相談ください。