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デッドニングの効果とは?施工できる場所や素材の種類も解説!

掲載日:2022.03.22 火曜日

車を運転しているときに、外部からの騒音や走行中の振動がストレスになるという方も少なくないと思います。
自動車は、集中して運転しないと、場合によっては事故を引き起こし、人の命を奪う凶器にもなりかねません。

今回のテーマとなっている「デッドニング」ですが、走行中の騒音や振動を抑制するために欠かせないものです。
ここでは、デッドニングの効果を中心に、施工できる場所や素材の種類などを詳しく解説します。
日頃から走行中の騒音や振動に悩まされている方にとっては、とても参考になるコラムなので、ぜひご覧ください。

デッドニングの効果とは?施工できる場所や素材の種類も解説!

デットニングって何?

デッドニングというのは、自動車の鉄板部分に制振材などを張り付ける作業を指しています。
デッドニングという名前は、英語の「Deaden」が由来となっていて、その意味は「何かを弱める」「何かを無効にする」などです。

高級車であれば造りも頑丈で、いろいろな面で高性能な仕様となっているため、走行中の振動も少なく、外部からの騒音もあまり感じないかもしれません。
しかし一般的な車は、走行中にかなりのロードノイズが発生します。
ロードノイズとは、車が走行するときにタイヤと路面の摩擦によって起きる現象で、それは70㏈~90㏈相当にもなります。

ロードノイズはドライバーや同乗者にストレスを与え、集中力を奪う要因にもなります。
そうなると、安全運転に支障を与える可能性も出てきますが、デッドニングを施すことにより、そのような危険を回避することができるのです。

デッドニングで得られる3つの効果

以下に、デッドニングで得られる主な3つの効果を紹介します。

1.ロードノイズを抑制できる

前記したように、デッドニングを施せば、ロードノイズを抑えることができ、安全運転を維持しやすくします。
ロードノイズは、タイヤと路面の摩擦だけではなく、エンジンや雨風など、いろいろな振動が原因で発生します。

自動車を走らせると、常に何かの振動やノイズが発生し続け、それがドライバーには不快感を与えることになるのです。
人によって運転中のストレスは異なりますが、筆者の場合、ロードノイズは大きなストレスに感じます。
運転中の集中力を削がれるのは嫌なので、デッドニングをしたところ、運転中のイライラも抑えられ、快適に運転ができるようになりました。

2.騒音を抑制できる

デッドニングは、車の振動以外にも不快な騒音も抑制してくれます。
車を走らせると、エンジン音が鳴り響き、スピードを出したり悪路を走行したりすればロードノイズも気になります。
デッドニングをすることにより、完全ではありませんが、エンジン音などを吸収して、不快な騒音を大幅に減少させることができるのです。

3.バッフル効果

はじめて耳にするという方も多いと思いますが、「バッフル効果」とはスピーカー背面と正面の音が、打ち消し合わないようにすることを指しています。
そもそもデッドニングというのは、オーディオのサウンドシステムを向上させるために開発された経緯があります。

車内で音楽を楽しむために、スピーカーにこだわり、純正品からより性能の良いものに交換する方も多いですが、その際にデッドニングを行えば、リスニング環境を整えることができます。
他にも、デットニングには「遮熱効果」「断熱効果」などがあります。

デッドニング施工ができる場所

デッドニングは求める効果によって施す場所が異なりますが、主な施工箇所として「ルーフ」「フロア」「タイヤハウス」「ドア」などが挙げられます。
以下に、それぞれの詳細を記載します。

ルーフデッドニング

車の天井部分にデッドニングを施すことにより、雨が降ったときの音や振動を吸収させることができます。
他にも、車の下回りから伝達される振動を抑制して、高速道路を走行中には大きな効果が得られます。

フロアデッドニング

車の床部分からは最も振動が伝わりやすいことから、フロアデッドニングには非常に高い効果があります。
マフラー音やエンジンの振動も大幅に抑制できます。

タイヤハウスデッドニング

タイヤは路面と直接触れるため、タイヤハウスにデッドニングを施すことには大きな効果があります。
最初に車体に加わるノイズを軽減させることにより、ルーフやフロアにもたらす効果も変わってきます。

ドアデッドニング

車のドア部分にデッドニングを施すことにより、外部からの騒音を軽減できたり、音質向上効果も得られたりします。
また、車体の振動も抑制できて、ロードノイズ対策にも効果的です。

デッドニング材の種類

以下に、3種類のデッドニング材の詳細を記載します。

シートタイプの制振材

シートタイプの制振材は、アルミ板とブチル素材の2層構造となっています。
主に、ルーフやフロア、ドアパネルに施工され、比重が重く制振効果に優れていますが、その特性から湾曲部分には施工しにくいというデメリットがあります。

液体タイプの制振材

液体タイプの制振材は、主にタイヤハウスや車の下回りに使用されています。
湾曲部分などの複雑な場所へも施工がしやすく、半永久的に効果を持続させることができるようになっています。

吸音材

吸音タイプの吸音材は、主にドアパネル、ルーフ、フロアに施工されます。
車内外からの騒音を抑制する効果があり、エンジン音や走行音も吸収して快適なドライブにつなげることができます。

デッドニング材は市販されていて、自分でも施工を行うことができますが、デッドニングの正しい施工は素人が容易にできるものではありません。
仙台で車のトータルビューティーを提供する「カービューティープラザ」では、確かな知識と技術を持つスタッフがデッドニングを行っていますので、ご希望の場合はぜひお問い合わせください。
その他、自動車整備、板金塗装、カーコーティング施工なども行っていますので、どうぞ気軽にご相談ください。